保育園園長の年収は?実例でわかる東京の求人事情
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保育園の最高責任者である、園長。
東京の保育園の園長の年収は本人の経験と施設規模や形態にもよりますが、
概ね500万円前後です。
一般保育士の平均年収が約300万円であるのに対して、責任の重さと比例した年収になっています。園長の年収に影響を及ぼすのは、@経験とA施設規模/形態です。実例を見ていただきながら、東京の保育園園長の求人事情を解説していきます。
保育園園長の年収は?
園長経験の年数にもよるが目安として『500万〜550万円程度』
保育園園長の年収は、管理職としての経験年数や配属園の規模などによって差があるようです。一概にどれくらいの年収で違いが出るとも言い切れませんが、管理職経験の有り無しによって年収で50万円もの違いがあることも。また、保育園規模(園児定員人数)によっても年収で70万円程違うこともあります。
以下で条件別に保育園園長の年収比較を紹介します。
▼年収事例@ 保育園での園長経験年数による比較
Cさん(30代) | Gさん(50代) | |
---|---|---|
年収 | 500万円 | 550万円 |
保育士経験 | 15年〜20年未満 | 15年〜20年未満 |
管理職経験 | なし | 園長5年未満/主任5年未満 |
転職後の役職 | 認可園園長(定員60名〜100名) | 認可園園長(定員60名〜100名) |
配属園の地域 | 東京都区内(西部) | 東京都区内(東部) |
施設規模、保育士としての経験年数などの条件はほぼ同等のCさんとGさん。Gさんは管理職としての経験が認められ、Cさんよりも高収入となっています。
施設の規模や形態によっても年収は変わる!
東京には、定員19名の小規模園から定員100名以上の大規模園までさまざまな規模の保育園があります。また、認可園以外にも大きなくくりでは認可外に位置づけられる東京都独自の認証園、区が設置する暫定保育室、企業の中に設置される事業所内保育所、病院内の院内保育所など施設形態も多様化しています。一般的には行政からの助成金が多い認可園の方が、園長の収入も高くなる傾向にあります。さらに、預かる子ども数が多い方が助成金等も増えるため、大規模園の方がより高い年収を見込めるでしょう。
一方で、大規模な認可園では預かる子供の数と比例して保護者数、そして働く職員(保育士や栄養士、事務員)の数も増えるため、園長にかかる負担も大きくなります。業務量と給与のバランスを見て、就業する保育園や施設形態を選びましょう。
以下で、保育士経験の保育園規模・形態による給与比較について、事例で紹介します。
▼年収事例A 保育士経験の保育園規模・形態による比較
Cさん(30代) | Aさん(40代) | |
---|---|---|
年収 | 500万円 | 430万円 |
保育士経験 | 15年〜20年未満 | 15年〜20年未満 |
管理職経験 | なし | 園長5年未満/主任5年未満 |
転職後の役職 | 認可園園長(定員60名〜100名) | 認可園園長(定員30名〜60名) |
配属園の地域 | 東京都区内(西部) | 東京都区内(副都心部) |
経験年数がほぼ同じ、AさんとCさん。管理職としての経験はAさんの方がありますが、配属園が小規模園ということもあり収入に差が出ています。
【高年収あり】管理職の保育士求人一覧保育園園長の年収事例まとめ
保育園園長の年収は、保育士経験や園長・管理職経験はもちろん、勤務していた保育園規模などによっても異なってきます。以下で、保育園園長の年収事例をまとめました。年収目安の参考にしてみてください。
※スマートフォンの方は横へスクロールできます。
Jさん (40代) |
Fさん (40代) |
Gさん (50代) |
Iさん (40代) |
Bさん (50代) |
Cさん (30代) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
年収 | 410万円(月給:30万円) | 551万円(月給:38万円) | 552万円(月給:46万円) | 558万円(月給:42万円) | 580万円(月給:43万円) | 500万円(月給:36万円) |
保育士経験 | 5年 | 19年(ブランク5年) | 17年 | 14年/幼稚園で6年 | 30年 | 17年 |
管理職経験 | 児童施設の管理職2年 | 主任3年 | 主任2年/園長4年 | 園長3年 | 副園長12年 | なし |
転職後の役職 | 認証園園長(定員30名〜60名) | 認可園園長(定員60名〜100名) | 認可園園長(定員60名〜100名) | 認可園園長(定員60名〜100名) | 認可園園長(定員30名〜60名) | 認可園園長(定員60名〜100名) |
配属園の地域 | 東京都区内(都心部) | 東京都区内(東部) | 東京都区内(東部) | 東京都区内(東部) | 東京都区内(西部) | 東京都区内(西部) |
園長として評価されるポイントとは?
管理職としてどんな経験・業務内容を担当したか
園長職では、保育士としての経験年数にプラスして管理職としての経験が給与に反映されます。経験とは単純な年数だけではありません。管理職としてどんなポリシーを持ってどんな業務を担当してきたのかが判断基準となります。
各保育園によって、管理職(主任や園長)が担当する業務内容は多少変動します。正当な評価を得るためには、自分がどんな業務を担当してきたかをしっかり伝えることが重要です。
特に、第三者評価や監査対応をはじめとした行政対応、職員のマネジメントや評価、オープニング園の立ち上げなどの経験は評価される傾向にあります。職員が退職を申し出たときの対応なども面接で頻出の質問です。職務経歴書や面接の場でアピールできるように言語化しておきましょう。
園長経験がなくても、園長になれるの?
園長経験が無くても可能!ただし、管理職経験者が求められる!
事実、園長経験がない方でも園長にはなれます。保育園での1年以上の主任経験が望ましいですが、保育士としての経験が自治体の要綱や運営法人の規定を満たしていれば、管理職経験がなくとも園長になることは可能です。実際に、保育園や幼稚園だけでなく学童や幼児教室などの子どもと関わる施設の管理職経験(施設長やエリアマネージャー)が認められ、園長として採用された例もあります。
しかしながら、やはり主任や副園長といった管理職としての経験は求められる事が多く、募集要項に明記している法人もあります。
園長経験のない方は、「後輩指導で大切にしてきたこと」「なぜ園長になりたいのか」が面接の場で聞かれることが多い質問です。自分の言葉で伝えられるように整理をしておきましょう。
園長を目指すなら東京の保育園がおすすめ!その理由を3つ紹介。
業務負担軽減が進んでいる
一口に園長といっても、保育園の運営法人によって与えられる業務量が異なります。第三者評価や監査などの行政対応をはじめ、保護者対応(主にクレーム処理)にマニュアル作成、補助金申請などさまざまな業務を一手に引き受けており、業務量が非常に多く多忙なイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、東京の保育園では園長の業務負担軽減が進んでおり、定時退社や時間ができたら保育に入っている園長先生も多数いらっしゃいます。
複数園を運営する大手法人は、第三者評価や監査などは本部の専門部署が主な業務を担当し、園長が園の運営に専念できる環境を整えています。
借上げ社宅制度(家賃補助)が利用できる
保育士向けの家賃補助制度、借上げ社宅制度(保育士宿舎借り上げ支援事業)は、園長でも利用できます。(自治体によっては管理職の利用ができない場合もあります)
82,000円を上限に家賃補助を受けられるので、年間で約100万円の収入アップが見込めます。
基本的には単身者向けの制度ですが、実子など扶養家族と同居する場合は認められるケースが多いようです。配偶者がいる場合、自治体と保育園の運営法人の規定上、利用はかなり厳しくなるのが現状です。
東京都以外では神奈川県で、特に横浜市は住みやすい街として人気を集めています。ただし、管理職は借上げ社宅制度が利用できませんので注意が必要です。
園長の求人数が多い
深刻な保育士不足に悩む首都圏では、保育士としての経験が5年あれば立派な中堅職員として期待される傾向が強くあります。また、首都圏の保育園では園長クラスの求人募集も多くあります。管理職の経験がない方こそ、東京で園長職としてキャリアアップを目指してみるのも良いでしょう。
【高年収あり】管理職の保育士求人一覧園長面接でアピールすべきポイントは?
これまでの保育経験と保育に対する思いを伝えましょう!
お伝えしてきた通り、園長職の採用面接ではこれまでの経験が重視されます。加えて子ども達だけでなく、保護者や一緒に働く保育士さん達、さらに地域の方々との関わり方など、これまであなたが大切にしてきた保育に対する思いや考えをしっかり伝えましょう。
昇給を目的にキャリアアップを目指すことは決して悪いことではありませんが、面接の場では適しません。うまく伝え方が分からない方や求人の選び方が分からない方は、転職サポートに登録してアドバイスをもらうことも選択肢に入れてみてください。
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